遣米使節が最初に乗船した米国海軍フリゲート艦「ポーハタン号」

使節団一行は、築地の軍艦操練所 ※ に集合して通船に乗り込み品川沖でポーハタン号に乗船し、ハワイ経由サンフランシスコに寄港してパナマまで航海した。 因みに、ポーハタン号はアメリカンインディアンのポーハタン族名から命名され、ディズニー映画のポカホンタスの父親がポーハタンである。

艦名ポーハタン(Pawhatan)
艦種蒸気外輪フリゲート
建造年1852年
トン数積載量 2415トン(bmトン)
排水量 3825トン
乗組員289
機関出力420NHP
795IHP
備砲11インチダールグレン砲 x1
9インチダールグレン砲 x10
12ポンド砲 x5

本艦は、ヴァージニア州のポーツマスにあるゴスポート(ノーフォーク)造船所で建造された。

※築地軍艦操練所
今日の中央卸売市場の地は、安政4年(1857年)幕府が旗本や御家人を対象に、軍艦教授所(総督永井玄蕃頭)を開講したところ。ここでは新式の訓練が施され、洋式海軍の伝習がなされたが、二度の火災にあい、慶応3年(1867年)浜御殿(今の浜離宮)へ移った。翌年英人教頭トレシーが江戸を去ったため伝習は名実ともに休止された。

Undated image of USS Powhatan at anchor, date and location unknown. DEPARTMENT OF THE NAVY - NAVAL HISTORICAL CENTER
Undated image of USS Powhatan at anchor, date and location unknown.
DEPARTMENT OF THE NAVY – NAVAL HISTORICAL CENTER
Library of Congress photo # LC-D4-20889
Library of Congress photo # LC-D4-20889
横浜開港資料館蔵 C.H.Stuart,The Naval and Mail Steamers of the United States,1853より(船体に白線が塗装されているのは竣工直後と推測。)
横浜開港資料館蔵 C.H.Stuart,The Naval and Mail Steamers of the United States,1853より
(船体に白線が塗装されているのは竣工直後と推測。)